Treasures

□守ろう、君を、貴方を
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「貴人さんが化け物なら私だって化け物よ!!」



私が振り返ると、陽菜がガラスの破片を手に当てた



止める間もなく、陽菜は自らの手を切った



それは、すぐに塞がった。九艘ならば当然、だが…



「な、何なんだお前ら!気味わりぃ…!」



男が走り去る姿を見て、携帯を取り出す



一謡の長、加々良愁一の元へ



少しの状況説明で加々良愁一は理解してくれた



「お願いします」



電話を切ると、陽菜が私の背中にしがみついてきた



「ごめんなさい貴人さん!痛かったですよね、ごめんなさい!ごめんなさい…」



私は、震える陽菜の手に自分の手を添える



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