The Original Story

□彼女の黄昏時
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「ほんっっとに、あの教授の講義、いつも延長するんだからぁ〜っ!!」


そう言って大学の坂を転がるようにして下る。


(ぜったい、このバスに乗ってみせる!)

そう決意を固め、なりふり構わずバス停へダッシュした。






(ふぃ〜…間に合ったぁ〜)


駆け込み乗車でなんとか間に合った私。

この時間帯のバスは一般の人もいるが、帰宅部の高校生が大半を占めている。



(あっ!!いた!!)

いつもの定位置に座っている男子高校生を見つける。


(いつ見ても可愛いなぁ〜…お姉さん、ノックアウトだよ!!)


あくまで表面は冷静に、しかし心の中では、この上なくニヤけている。


そう、この時間のバスに必死になって乗ろうとするのには、理由がある…




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