水の旋律

□雪見酒
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「今年もよく積もったよなぁ〜真秋…」









『雪見酒』









月の明かりで、雪の白さが際立つ夜。
片瀬は、加々良本家の縁側に座って、酒を飲んでいた。



「お前が死んでから…どれだけ経つか…」



そう言いながら、片瀬は、真秋の分のグラスに酒を注ぐ。



―お前が死んでから……色々あったさ…


片瀬は月を仰ぎながら、心の中で呟いた。




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