小説

□ありがとう
1ページ/2ページ

―「別れよう。」 真冬に僕たちのすれ違いの辛さに終わりを君から告げた。 僕は、「わかった。」っと一言言って出ていた。 帰り道。雪がぽつぽつ降っている。手を暖めながら頭の中は君の笑顔を思い出す。 ふと、足を止めて振り向いてみた。でも―、君は戻って来ない。 ポトッ 大粒の涙が出てきた。 それから延々と涙が流れてきた。 こんなに好きだったのに君の隣に居てあげれなかった。悔しくて、悲しい。 ごめん。 ―四年後 ある日、一通のメールがきた。相手は、君だった。 そのメールの内容は「結婚した」とのこと。一瞬、「なんで元カレなんかにこんな報告してくるんだよ。」っと。今でも、好きな僕は、そこは、ぐっと堪えて。「お幸せに。おめでと。」っと送った。 これで、良かった。だってこのまま僕と居ても幸せになれない。そんなマイナスの気持ちながら、君の幸せを願っていた。 [一緒に居てくれてありがとう。]
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ