ツバサのセカイ語り物

□短編NG集
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阪神共和国




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『揺れるー揺れるー、風船のようなわーたーしー、揺れるー、揺れるー風船の…』



モコナは正義と一緒にハンシン城の鯱<シャチホコ>に吊されています。


その時とても強い風が吹きました。



スルスルスル...


なんと鯱からロープがほどけてしまいました。



『回るー回るー、水風船のような………!?あはは♪飛んでるー飛んでるー、風船のようなわーたーしー』



そしてモコナは風船のように飛んでいってしまいました。



ファイ
「どうする?」


小狼
「早く助けに行かないと!!」


黒鋼
「いいんじゃねぇのか?楽しそうだし」




A
『あなた…だぁれ?』

さくらは小狼に問うのです。小狼は台本通り台詞を続けます。


シーンは次へと移ります。

『泣くかと思った……あの時。今は泣いてるのかな?』


『さあな…けど泣きたくなきゃ強くなるしかねぇ…何があっても泣かずにすむようにな』



次はファイの台詞です。


『……………』


しかし台詞が言われません。ファイが台詞を忘れてしまったのかと思って、黒鋼はファイを見ました。



黒鋼
「…………え?」


ファイ
「……うぅ…かわいそぉ…」

ファイは泣いていました。


黒鋼
「てめぇが泣いてどうすんだよ!!!!!!」


ファイ
「だって〜」




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