ツバサのセカイ語り物

□16巻発売日なの♪座談会
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モコナ
「だけど、侑子が言ってた。みんな本当に変わったって!お芝居上手になったって♪」


ファイ
「うーん、そうだねー。小狼君の一人二役も、サクラちゃんの涙のお芝居も、みんな素晴らしいって評判だよ」


モコナ
「それから、黒鋼の怒り炸裂の演技には『やっぱり一途ね♪』って♪」


ファイ
「それってさぁ、オレに一途って事?黒様〜?」


黒鋼
「文句あんのか?」


ファイ
「ないよ〜ん♪」


モコナ
「侑子はファイの事もちゃんと褒めてたよ♪
『ファイは本当に死にそうね』ってー。
ファイが颯姫ちゃんに手当てしてもらった後のシーンとか、黒鋼に服、捕まれる時とかだよ?」


ファイ
「…あの時、本当に死んでもいいと思った」


黒鋼
「やめろ」


ファイ
「でも、ホントの事。……だって、黒様が側にいてくれて、みんながいて…。なんかよく分かんないけど、もうその時は、お芝居してた感覚が無いんだー」


黒鋼
(…本気で死にてぇと思ったってのか?)


サクラ
「でもそれって、完全に役になりきった…って事ですよね?凄いです、ファイさん!!」


黒鋼
「何が凄いって?」


サクラ
「え?」


黒鋼
「死んでもいいと思ったやつの何処が凄ぇんだよ!!」


サクラ
「そんな意味で言ってません!!」


黒鋼
「俺にはそう聞こえた!」


サクラ
「でもわたしは!」


ファイ
「やめてよ、二人ともー」


黒鋼
「お前が悪いんだろう!!!!」


ファイ
「…………」


黒鋼
「俺が何に対して腹を立ててるか分かるか?」


ファイ
「…………」


黒鋼
「お前が軽く死ぬなんて吐かすからだろ!!」


ファイ
「別に軽く口にした訳じゃない…」


黒鋼
「てめぇ!!」


ファイ
「オレの話も聞いて!!…オレはちゃんと考えてる。世間で言われる死と、“オレ”が望んでる“死”の違いとか…」


黒鋼
「“死”に違いなんてねぇ!!」


ファイ
「………あはは♪」


黒鋼
「てめぇ、真面目に聞いてんのか!!何がおかしい!!」




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