ツバサのセカイ語り物3

□眠れない理由
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ある日の夜。

眠れないモコナはファイのベッドへ侵入し、彼の寝込みを襲った。


「ファイー、起きてー」


モコナの声に対する反応は無い。

ファイは熟睡している。

そこでモコナは、得意の技を使うのだった。


「よぉし!超・電気ー」


ファイの躯に流される悪戯は、たちまち彼を目覚めさせた。


「ぁっ…ふ…」


飛び跳ねた身は背を反らせ、しばらくして再びベッドに沈む。

夢から覚めたファイは、ゆっくりと顔を横に向けた。

見れば、そこには相変わらずの笑顔を見せるモコナがいる。


「おはよう、ファイ」

「…もう…モコナー。やめてー」

「イーヤ」


モコナは可愛らしい素振りで断ると、ファイの服の中に潜る。

しかしファイは、身に戻る眠気の為に、十分に抵抗出来ず、モコナに胸を弄られる始末。


「ぁっ…モコナ…ちょっと…ぁん…」

「ファイ、エローい」


赤子が母親の乳を飲む時のように、モコナもまたファイに吸い付いて…。

それが厭らしさを増すと、敏感に感じるファイは甘い声を小さく漏らした。


「…ぁっ…んっ…」


そしてモコナが次の行動を起こす。

ファイの服から出て来ると、彼の首筋やら喉やら顎を、先程のように巧みな舌と得意の吸引で攻めて行く。

ファイは菅能を刺激され、悩ましげな表情を浮かべていた。


「…そぅモコナ…この感じ…ぁん…大好きモコナ…」

「うーふーふー、ファイはモコナの虜だね」

「…モコナー…」


快楽に溺れ始めたファイの一部が主張する。

勿論、モコナが次に攻める場所は“そこ”。

モコナは再び布団の中に深く潜り、服の上からファイの一部を愛撫。

ファイは色っぽい声と共に、先走りを漏らしながらも、モコナの頭を撫でたりした。


「……ダメ…もっと…」

「はいはい、今から今から」




 
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