-猫たちの戯れ-
□杞憂
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キィッと後方で扉が開く音がし、振り向くと彼が立っていた。
「・・・・久方ぶりですわね。ビル。」
ゆるく巻いた金髪をふわりとなびかせ自分よりも背の高いビルを上目遣いに会釈した。
「・・・お久しぶりです。珍しく機嫌がいいですね。」
先の割れた舌をチロチロとのぞかせながらにこりともせず、ただじっと女王を見つめている目は陰が差しているかのように暗い。
クスクス、と可愛らしい笑い声を上げわかりまして?と
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