タムコヤサナネケツ*


糧なる者が選んだ預言者に与えたとす
る1冊の黙示録。
唯一の読解者は『秘密の暴露』を前に
『真実』を映した瞳を貫いた。
彼の瞳に二度と光が宿ることはない。

―彼は言う。
…最後の審判は近い。
忌々しきこの書物こそ、光を照らす
マフディーの手元に渡らんことを。

真実か否か。偽りか否か。
糧なる者とは?
マフディーとは?
秘密の暴露とは…。

さぁ、共にゆこう。
黙示録に記された終末論を確かめに。
最後の審判がくだされる終焉の前に、
真実を見届けて欲しい。

そう、もはや光を宿さぬ私の瞳の代わりに。

黙示録の頁は既に開かれたのだから…。

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