REBORNの世界
□ビアンキ
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ガバッ!!
『ハァ…ハァ…ッ…』
目が覚めた時、私は生きてる心地がしなかったーーー……。
『……ハァ…』
[ちゃおっス]
いきなりリボーンが現れて私のひざに座った
『おはよう……』
[どうしたんだ、いつものお前らしくないぞ]
『……私は生きてていいのかな』
紗弥がそう言うとリボーンは黙っていたーーーー…。
[……]
『だって、私は………私は……』
小さく紗弥の肩が震えていたーー…。
[大丈夫だぞ、紗弥になったのはお前のせいじゃねーんだ]
『……でも』
するとリボーンが立ち上がり、私の頬をペチと叩いた。
[しっかりしろ、お前は紗弥なんだ]
『……わかった』
[そろそろ、ツナが帰ってくる頃だぞ、迎えに行ってこい]
『うん…、わかった』
そう言って部屋から出ていく紗弥をリボーンは帽子を伏せて呟いた。
[…お前は悪くなんかねーぞ]
『ツナはどこに……』
町を歩いていると、ツナが走っていたーー…
『ツナ?』
[え、紗弥!?]
『どうしたの?そんな慌てて……』
[ジュースが、鳥が!]
『は?』
ツナが言っている意味がわからずに、私はアタマにハテナマークをつけながらいた。
[絶対にリボーンの仕業だよ!]
そう言って家に向かって走るツナを追いかけるが、ただ…なんとなく気になったのは……
ジュース……。
[リボーン大変だーー!!]
バンッッ!!
[外!!ジュース!!鳥が!!]
ツナがそう言って、リボーン振り向くと……
カブトムシが顔やそこらじゅうにくっついていたーーーー……。
[んぎゃあぁあぁ]
『ツナ、うるさい』
[だ。だって!!ていうか!おまえ樹液分泌してんのーー!!?]
[これはオレの夏の子分達だぞ、情報を収集してくれるんだ]
『便利でしょ?』
[それって、虫語話せるってことかよ!]
ツナがそう言うと、リボーンが少し笑いながら口を開いた。
[おかげで、情報がつかめたぞ。ビアンキがこの町にきてる]
『!!』
[ビアンキ…?誰だよそれ]
『殺し屋よ』
[昔の殺し屋仲間だ]
同時に言うと、ツナは顔を真っ青にさせた。
[なんだってーー!?]
ピンポーン
゛イタリアンピザでーす゛
[!]
『(あれ…この声)』