REBORNの世界
□退学クライシス
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『ふぁーー…眠い』
ツナ達の家に来たはいいものの、平和すぎるよ……ジャバン。
[おはよう、紗弥ちゃん]
『おはようございます…ママン』
いつ見ても可愛らしくて若いお母さんだなぁ…。
[今日は学校だぞ、早く行かねーと遅刻だ]
『わかった、ツナは?』
[もう行ったぞ]
ハムをほうばりながら食べるリボーンを見て笑う紗弥も朝ご飯を食べる。
『ママンは料理もうまいのね』
[あら♪紗弥ちゃんったら、ずっと家にいてもいいんだからね、私も嬉しいわ〜娘ができたみたいで]
本当に嬉しそうに笑うツナのお母さんに紗弥は上手く笑えなくて苦笑いみたいになった……。
『ありがと…ママン』
[……]
それを黙ってリボーンは見ていた。
『それじゃあ…行ってき[紗弥]
玄関を開けようとしたらリボーンに止められた。
『なに?リボーン』
[お前…まだ笑えてねーな]
『……』
[まだ感情が『行って来ます』
紗弥はリボーンの顔を見ずにただ玄関を出て行く前に一言呟いた。
゛私に感情なんかいらないんだよ゛
ガチャンッーー…
[……九代目はお前を心配してるぞ]
そう言ったリボーンの呟きはリボーンにしか聞こえなかったーーーー……。
゛将来の夢はなんだ?゛
゛父様や母様のようになること!゛
゛紗弥ならきっと、なれるぞ゛
゛本当?母様みたいにね、綺麗になって…たけ…ガガガガ゛
゛父様みたいな強さを持って…守りたいの!でね……ガガガガガガ゛
ここは?母様?父様…
゛幸せになんかなれない……待っているのは地獄だ゛
『二度と見たくないわ…あんな場面』