REBORNの世界
□ロシアンルーレット
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『……スゥーー…』
山本の事件後ーー……
紗弥は意味のわからないことを言って
ずっと熱をだして寝込んでいるーー……。
リボーンは心配するなって言って部屋には入れてくれないーー…。
今、紗弥がどんな状況かはオレにはわからない……。
でも、早く紗弥の顔が見たいよ。
『……リボーン』
[よく気付きやがったな、紗弥]
『なんか…用?』
すると、リボーンが口元をあげた。
[紗弥が自分の力を使うなんて珍しいと思って気になったんだぞ]
『……別に?ツナが死んだら任務失敗になる。ただ…それだけ』
[本当にそうか?]
リボーンが紗弥の横に座り不思議そうに聞いた。
『なにが言いたいの?』
[おまえ…山本と知り合いだな]
『!?』
紗弥は目を見開きリボーンを見た。予想通りにリボーンは妖しい笑みを浮かべている……。
『山本を巻き込む気なんだね』
[ファミリーにアイツは必要だぞ]
『………別に…勝手にすればいいじゃない、私には関係ない』
そう言って立ち上がろうとした瞬間ーー…頭に痛みが響いた。
[まだ、そんな身体で動くんじゃねぇ、死ぬぞ、その力は容赦なく体力を奪うからな]
『……わかったよ、少し眠ればいいんでしょ?』
リボーンには、いつも敵わない。そう言って布団に入ったーー…。゛当たり前だぞ゛と言ってリボーンは口元をあげ笑っていたけど。
私は……そんなリボーンが嫌いだ。
だってーーー………
人なんか…中身を知ったら差別する生き物だからーーーー……。
この力だってーー……
欲しくて受け継いだわけでもない。
元はと言えばマフィアのせいだ。
でもーーーー……。
九代目は違った。
泣いてくれたから。
血で汚れている私を…
抱き締めてくれたから。
その温もりが忘れられなくて……。
私は今、ここにいる…
私は愛情に飢えた子供だから……。
ズガンッ!!!