REBORNの世界
□跳ね馬来たる!!
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「剛さん、泊まらせてくれてありがとう……ございました」
あたしは荷物を持ちながら山本と山本のお父さんに挨拶した。
「いやあーー…紗弥ちゃんも大きくなったな」
「…剛さんも元気そうで良かったです」
あたしがココに来るのは初めてじゃない……記憶が正しければ……だけど。
「これからツナの家に帰るのか?」
「うん、まあ……山本は?」
「オレは広場の野球場に行くつもりだぜ?」
「そう、ケガしないでね」
あたしがそう言うと、山本は驚いたような表情をした。
「だ…だな」
「ん…それじゃ、お邪魔しました」
「また来てな!紗弥ちゃん」
「っ!!はい!!」
あたしはそう言ってツナの家へと向かった。
「武にはもったいないくらい美人になったな!紗弥ちゃんは…」
「ん、だな!けど…」
¨誰にも譲る気はないぜ?¨と笑って家に入って言った……
「ちっとは大人になったじゃねぇか…」
そう言って微笑しながら続くように家に入って行ったーー…
片手にはケーキを持ちながらーー…歌を歌っていた。
「ツナやリボーン喜ぶかな?」
喜んだツナやリボーン…ビアンキ、ランボ、イーピンの顔を浮かべると面白いーー…
そう思って家に帰ってきたのにーー…。
「……なにコレ?」
家の周りには黒ずくめの集団……っていうか……ッ!!
「ッ…まさか…」
キャバッローネファミリー!!!!?
「……な、なんで?」
いや、あたし…がいるって知ってるはずーー……
「紗弥嬢じゃないか?」
ビクッ!!
あたしが後ろを振り向けばーー…黒ずくめの軍団が一斉にコッチを向いたーー…。
「…Σひ、久しぶりで、す」
「紗弥嬢!!」
「ッ!!久しぶりです…みんな」
「大きくなったな〜」
「体調は平気か?」
かなりの人数に抱き締められて苦しい中で紗弥は小さく笑っていた。
「うん、みんなも変わらないですね」
「ボスは中でリボーンさんと話してるぞ」
「ボンゴレボスも入って行った」
「本当?それじゃあ…行かなきゃ」
あたしは手をみんなに振りながら中へと入って行った。
「紗弥嬢が笑ってた?」
「普通に笑ってたな」