T

□白月ラプソティ
1ページ/1ページ



空に浮かぶ白き月
今宵幾度目の満ち月夜<ヅクヨ>
待ち続ける時はただ
遥か幾星霜
肌を刺す湖に
滑り入る 闇夜月冴えて
漂いし薄明かり
心凍て付いて

月雫<ツキシズク>湖面揺らし
広がる波紋歪む月影
手を伸ばし掬う水面
指先擦り抜け落ちる

届かない想い抱き
遥か馳せるは最後の逢瀬
あなたは変わらぬ笑顔
交わす再会の約束

不確かな神に誓うより
揺るぎない己<コ>の身に誓って

漆黒に呑まれ星々
消えども月は途<ミチ>を照らす
あなたを誘う此処へ
指し示すは一筋の帰路

月が映えるは闇の中 でも
太陽<アナタ>無しでは輝けない

闇に染まる白き月
ふたり分かつのは薄月夜<ウスヅクヨ>
あなたへの距離はまだ
遠く幾千里
触れられぬ面影を
投影<ウツ>す水鏡ひび割れて
射し込みし月明かり
翳る湖面の月

空に浮かぶ白き月
今宵幾度目の満ち月夜
待ち続けた時はただ
今や時の程
懐かしき微笑みに
今宵目も眩む星月夜<ホシヅクヨ>
輝きは満ち溢れ
ふわり薫る抱擁





和音さんから
綺麗だな、と純粋に思いました

有り難うございました



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ