□純粋
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僕の世界を朱に染め上げたのは誰
黒に染め上げたのは僕だけど

時々剥がれた黒から見える朱が
僕を狂しく(おかしく)させるんだ

嗚呼だから
僕の部屋にはこんなにも
沢山屍が在るんだね


時々する腐敗臭に
僕は吐きそうになるけど
其れを捨てようとは思わない

血の匂いと其れの匂いに
もう僕は慣れてしまったから


今更捨てたってもう遅いし
其れが僕の存在証明になったから





あの白い部屋にも
沢山の屍を入れたけど
今はどうなっているんだろう

純粋に
欲望のままに
人を壊していたあの日が

今思えば残酷で

今思えば美しい




©十六夜

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