時が経てば

□泡沫
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追いかけて

夢を見て


醒めたくないと思うほどに美しい夢

でもそれは桜の花弁を掴む程に難しい願い


君は旅立つ

吟味して、考慮して、予想して、願って


世界は無情だから

明けない夜など無いのに

明けないでと願ってしまう


なんて僕は愚かで我が儘なんだろう


君の背を押したい
君を引き留めたい

君に告別を
君に抱擁を


この夢の中でさえ苦悶する



それでも

いつか会えると信じて

笑顔で待つことを誓うよ


それまで彼女と共に君を忘れないから


君が風化しないように夢を見よう

今まで見たことのない愉快な夢を


この花が咲いたら君を思いだそう
誓うよ



君は君の糧を精一杯作ってきてよ

後悔しないくらい
胸を張れるくらい


いつか誇らしげに語っておくれ

醒めない現実の中で楽しみにしているから





いってらっしゃい




(C)十六夜




友人旅立ちへ贈った詩(うた)です
なんかね、貰っても困るよね←


載せるの悩んだのですが、結局up



'11.04.17



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