mini小説
◆18
何時もなら10分ぐらいしたら帰っていたのだが、今日はそんな事を忘れて義姉さんと話こけていた。
そのせいか俺は後ろからある人物が入って来たことに気づかなかった。
「何をしているんだ?」
俺は驚いて後ろに振り替えると、そこには…
「兄さん…」
病室に入ってきた兄さんを避けるように壁際によった。
「目障りだ」
兄さんは俺を睨み付けて
2013/07/31(Wed) 02:02
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◆17
「どうしたの?」
彼女はニコニコと笑いながら俺に話しかけてきた。
「とくに用事は無かったんやけど…」
「じゃぁ、私に会いに来てくれたんやね♪もうお姉さん感激♪」
ルンルン気分で話してくるのをみて、俺はなんでこんなに元気で明るいんやろ…他の人が見たら病人やと気づかんくらいや
「ちょっと近くに用事があったついでっすわ」
「ガ〜ン…お姉さんショック…」
さっきの元気はどこえやらこんどは頭を下げて子供見たいに落ち込んでいる。
俺はそれを放っといてあるものを出し、義姉さんの顔の前につき出した。
それを見るなり義姉さんはそれを俺から踏んだくって見た。
「凄い!さすが光ちゃん、100点とるなんて」
義姉さんは自分が100点をとったかのように目を輝かせながら喜んでくれていた。
「そんなん…いくらでもとれるわ」
俺は生意気にそう答えても
「そうやね♪光ちゃんは天才やもんなぁ〜」
義姉さんは辱しめもなく笑顔でそう言ってのけた。
逆にこっちが恥ずかしくなってしまいそうなほど義姉さんの笑顔は輝いていた。
2013/06/11(Tue) 02:24
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◆16
次の日、学校が終わったあと、あるところに向かった。
慣れた手つきで病院に入り、受付の前を通って真っ直ぐ廊下を進むと、ある病室の手前で足を止めた。
その病室の扉は開いており、体は壁に隠れなが病頭だけ覗かせながら病室を見た。
部屋には看護婦さんとベッドにもたれ掛かりながら座っている女性が楽しく話していた。
そのまま、少しの間じっと部屋を見ていると、べッドに座っている女性が気づき
「光ちゃん」
少し驚いた顔をしてから、にっこりと笑って
「そんなとこにいないで入っておいで」
看護婦さんは俺をみて少し笑いながら入れ違いに部屋を出ていった。
2013/04/28(Sun) 02:28
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◆15
俺は部屋に行き、ランドセルを降ろした。
そのままベッドに倒れ込み顔を枕に埋めた。
いつもの事…
わかっている。でも少しは希望を持ちたかったんや
100点のテスト用紙を左手に握りしめたまま眠りについた。
2013/04/21(Sun) 02:23
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◆14
「ただいま」
返事はない。
父さんは椅子に座りながら新聞を読んでいる、母さんはキッチンで何かをしていた。
俺は入ってすぐのところで立ち止まっていると
「そこに立っていられると目障りだ、用が無いのならさっさと部屋にいけ」
「あの…これ、」
俺はあわてて手に持っていた紙を父さんの所に行き差し出した。
だが父さんはこっちに顔は向けず目だけで紙をチラッと見てから直ぐに新聞に視線を戻すと
「下らない…それぐらいできて当然だ」
思っていた通りの返事だった。
2013/04/20(Sat) 02:43
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◆13
あの時は自分なりに必死に頑張っていたと思っている。
それは『頑張ってるうちに入らない よ』と他人に言われてしまったらそれまでの話だが…
それでも俺はあのときは必死だった気がするんや…
小3の夏に入ったばかりぐらいの時やった。
俺は学校から家への帰り道を少し駆け足で家に帰った。
玄関に父の靴を見て、ドキドキするのと同時に怖かった。
靴を脱ぎリビングのドアの前に立ち深呼吸して
俺は恐る恐るリビングへのドアを開けた。
2013/04/07(Sun) 02:21
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◆12
意識を失っているあいだ夢を見ていた。
それは、俺が小学生の低学年の時の思い出だった。
2013/03/23(Sat) 02:17
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◆11
案の定、勢いよく打たれた球を相手は追い付く事さえできずに終わった。
「俺の勝ちっすね」
財前はそう一言告げると相手に背を向けてコートをでようと歩きだそうとしようとしたときだった。
「財前!」
急に大きな声で忍足に呼ばれ、驚いてそちらを見ると同時に頭に何かがぶつかり財前は頭を押さえて地面に両膝を付けた。
同時に地面にボールが転がるのが見えたが直ぐに忍足の体で見えなくなった。
「財前!大丈夫か?」
「大丈夫…すわ…」
そう言って立ち上がった時、急に視界が揺れ
「財前!」
忍足が叫ぶ声が聞こえたが、そのまま意識が途切れた。
2013/03/21(Thu) 02:08
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◆10
まだ5月だと言うのに日差しは真夏並みに暑い中、打ち合いの最中、財前は先輩の嫌がらせを受けコートの端から端まで何回も走らされていた。
財前はいつでもこのラリーを財前の勝ちで終わらせようと思えばできたが、財前も少しは先輩の顔を立てようと思い続けてきたが、
さすがにこの炎天下の中、走らされ続けるのは体に堪えてきた。
(仕方ないか…)
このまま打ち合いを続けていても仕方ない
そして、長い時間炎天下の中走り回っているせいか頭が朦朧としてきていた。
また左端を打ってきたボールを俺は迷いなく相手が確実取れないであろうコートの線ギリギリに打ち込んだ。
2013/03/18(Mon) 01:58
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◆9
相手のサーブから始まってから10分ぐらいたった。
だがまだ最初のサーブからラリーは終わっていない。
相手は財前の体制を崩すために右側、左側に交互に打って来ていた
それを財前はもろともせず相手のコートのん中に全部打ち返していた。
2013/03/11(Mon) 11:19
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