mini小説
◆8
財前に挑んできた先輩はコートにはいっていた。
周りは自分達の練習の手を止め財前達の打ち合いを見ようと集まって来ていた。
そのなかには白石をは始めレギュラー全員も見ていた。
二人はコートの真ん中、ネットを挟んで向かい合って立っている。
「一球勝負やからな」
「一球で十分すわ」
「あまり嘗めた事いってると痛い目見るからな」
「それは勝ってから言ってくださいっすわ」
財前はさっさと定位置につき、先輩もさきに定位置に行った財前の背を見ながら舌打ちをしてから定位置についた。
サーブは先輩から打ち、打ち合いに見せかけた試合が始まった。
2013/02/21(Thu) 00:38
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◆7
「ほな、軽く打ち合いするで…適当に二人組できたら奴からコートに入り」
白石の呼び掛けで各々が動き出した。
財前も打ち合いをするためラケットの準備をしていると
「俺の相手してくれや。財前」
財前がラケットから顔をあげるとそこには先輩三人組が財前の目の前に立っていた。
財前に話しかけてきたのは三人が並んで立っている真ん中の奴だ
「先輩達も暇っすね」
先輩相手だろうと生意気な口を叩く財前に後ろの二人が何かを財前に言おうとしてきたがそれを止め、その先輩は不適な笑みを見せながら財前を見てきた。
それは何かを企んでいる顔をしていた。
「ええっすよ」
2013/02/19(Tue) 23:02
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◆6
部室から出、ドアを閉めてから少し財前は立っていた。
「はぁ〜…」
ため息を深くついてから、コートに向かあ歩き始めた。
いつもこうだ…
憎まれ口しか叩けない。
そして夜になると後悔して、そのことばかり考えて眠れなくなるを繰り返す。
でも…この頃は
立ち止まって空を見上げた。
眩しい陽射しを左手を顔の前に持ってきながら空をしばらく見上げ続けた。
「今日も暑いな…」
2013/02/18(Mon) 23:15
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◆5
「それはすんませんでしたね…忍足先輩」
ユニフォームに着替えおわり、ロッカーのドアを閉めた。
隣からの視線に気付き隣を見ると謙也が服を着替えてる手を止めて、俺の事をじっと見てきていた。
「なんすか?」
不愉快そうにそう訪ねると、謙也は「嫌…」と言ってすぐに視線を反らしてきたが、またすぐにこっちを見てきていた。
だが、俺はそれを無視して
「そうっすか…」
何か言いたいことがあるのは分かったがめんどくさいので財前はそのまま部室を後にした。
2013/02/18(Mon) 22:50
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◆4
「別に自分が居って悪いなんていってへんやろうに…」
そういって財前が着替えてるロッカーの隣りのロッカーの前に立ちドアを開け荷物を降ろして謙也もユニフォームに着替え始めた。
2013/02/04(Mon) 01:53
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◆3
何時もより早く学校につき、部室に向かってる途中にあるテニスコートを見るとまだ誰も居なかった。
部室につき、ドアを開け中に入ると案の定誰も居なかった。
誰もいなくて逆に安心した俺はロッカーの前に立ちドアを開け服を着替え始めようとした時だった
後ろからドアが開く音が聞こえ後ろを向くと同時にその者は俺を見つけ話しかけて来た。
「なんや財前だけかいな」
「すんませんね。俺だけで」
再び財前はロッカーに向いて服を着替えを再開した。
2013/01/17(Thu) 02:04
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◆2
音楽が鳴っている携帯を布団にくるまりながら手探りで携帯を見つけ自分のところに持ってくると
すぐさま止めた。
そしてダルそうに起き上がり、ゆっくりとベットからでて壁にかけてある制服をとりそれに着替え、手鏡を机から出し髪をワックスで整えて一通り準備を終えるとため息を着いた…
このところまともに眠れてない上に今日は一睡も眠れなかった…。
今日は土曜日のため、朝から部活。
眠たくても、いつもみたいに授業中に寝ることはできない。
そんなことを考えていても仕方ない、カバンを持って部屋をでた。
2012/12/05(Wed) 22:05
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◆1
『ダサいっすわ』
いつも先輩達に言ってる言葉を今自分に言いたいぐらい、今の自分は情けない。
今日ベットに入ってから何度目になるかわからない寝返りをうつと、音楽が鳴り響いた。
その音楽は朝を知らせる音。
2012/12/03(Mon) 13:08
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