mini小説
◆8
財前に挑んできた先輩はコートにはいっていた。
周りは自分達の練習の手を止め財前達の打ち合いを見ようと集まって来ていた。
そのなかには白石をは始めレギュラー全員も見ていた。
二人はコートの真ん中、ネットを挟んで向かい合って立っている。
「一球勝負やからな」
「一球で十分すわ」
「あまり嘗めた事いってると痛い目見るからな」
「それは勝ってから言ってくださいっすわ」
財前はさっさと定位置につき、先輩もさきに定位置に行った財前の背を見ながら舌打ちをしてから定位置についた。
サーブは先輩から打ち、打ち合いに見せかけた試合が始まった。
2013/02/21(Thu) 00:38
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