mini小説


◆10 


まだ5月だと言うのに日差しは真夏並みに暑い中、打ち合いの最中、財前は先輩の嫌がらせを受けコートの端から端まで何回も走らされていた。

財前はいつでもこのラリーを財前の勝ちで終わらせようと思えばできたが、財前も少しは先輩の顔を立てようと思い続けてきたが、

さすがにこの炎天下の中、走らされ続けるのは体に堪えてきた。

(仕方ないか…)

このまま打ち合いを続けていても仕方ない
そして、長い時間炎天下の中走り回っているせいか頭が朦朧としてきていた。

また左端を打ってきたボールを俺は迷いなく相手が確実取れないであろうコートの線ギリギリに打ち込んだ。

2013/03/18(Mon) 01:58

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