mini小説
◆16
次の日、学校が終わったあと、あるところに向かった。
慣れた手つきで病院に入り、受付の前を通って真っ直ぐ廊下を進むと、ある病室の手前で足を止めた。
その病室の扉は開いており、体は壁に隠れなが病頭だけ覗かせながら病室を見た。
部屋には看護婦さんとベッドにもたれ掛かりながら座っている女性が楽しく話していた。
そのまま、少しの間じっと部屋を見ていると、べッドに座っている女性が気づき
「光ちゃん」
少し驚いた顔をしてから、にっこりと笑って
「そんなとこにいないで入っておいで」
看護婦さんは俺をみて少し笑いながら入れ違いに部屋を出ていった。
2013/04/28(Sun) 02:28
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