mini小説
◆17
「どうしたの?」
彼女はニコニコと笑いながら俺に話しかけてきた。
「とくに用事は無かったんやけど…」
「じゃぁ、私に会いに来てくれたんやね♪もうお姉さん感激♪」
ルンルン気分で話してくるのをみて、俺はなんでこんなに元気で明るいんやろ…他の人が見たら病人やと気づかんくらいや
「ちょっと近くに用事があったついでっすわ」
「ガ〜ン…お姉さんショック…」
さっきの元気はどこえやらこんどは頭を下げて子供見たいに落ち込んでいる。
俺はそれを放っといてあるものを出し、義姉さんの顔の前につき出した。
それを見るなり義姉さんはそれを俺から踏んだくって見た。
「凄い!さすが光ちゃん、100点とるなんて」
義姉さんは自分が100点をとったかのように目を輝かせながら喜んでくれていた。
「そんなん…いくらでもとれるわ」
俺は生意気にそう答えても
「そうやね♪光ちゃんは天才やもんなぁ〜」
義姉さんは辱しめもなく笑顔でそう言ってのけた。
逆にこっちが恥ずかしくなってしまいそうなほど義姉さんの笑顔は輝いていた。
2013/06/11(Tue) 02:24
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