長編集

□つかの間のヒロイン 番外編
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「・・何でブレダだけそのままなの?」
「食べてないからだ」
「どうしてだよ」
「本能というか危機回避能力が働いてそういう怪しげなモノは絶対に食べない、近寄らない」
「そういう野性的カンはオレの方が働きそうだけど」
「確かにハボの方が野性的カンは働くがな、こういうのは役割というかタイプ別で変わるんだよ。
よし、俺がタイプを説明してやる。事件・事故・ハプニングを落とし穴に例えるぞ?
まずは本編でも食べたファルマン、フュリー、ホークアイ中尉は『巻き込まれ・とばっちりタイプ』だ。
誰か別のヤツを落とすために仕掛けられた落とし穴を偶然に通っていきなりズドン、落ちる。
または隣を歩いていたヤツが落ちる時に引っ張られて一緒にズドン」
「確かに」
「そうね」
「当たってますね〜」
「次に大佐だが『自分から進んでタイプ』だ。落とし穴だと分かっていて面白ければ良し!で喜んで飛び込む」
「少しは回りの迷惑を考えて頂かないと」
「・・・・うむ(反論できない)」
「そしてハボック、お前は『分かっているのに入らなきゃならない、貧乏くじタイプ』な。
もしくは、落ちないように何とかして通ろうとしているのに、邪魔だとか言われて後ろから突き落とされる」
「邪魔、貧乏くじ・・・すげー凹む」
「最後に俺だが『突っ込み・後処理タイプ』だ。
また落ちるヤツがいないように穴埋めたり、落ちてケガしたヤツの世話したり、
そいつに何で落ちたと突っ込みを入れつつ説明したりする、世話焼き苦労人だな。
決して落ちることはないが、気苦労ばっかである意味1番の貧乏くじってトコだ」
「なが〜い説明どうも。とにかく何でお前だけ変身してないか分かったよ」

 
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