その他の空
□Happy?New Year☆
1ページ/17ページ
「お綺麗です十代目!!!」
「べっぴんじゃねーの。もちろん獄寺もなー。」
「うっせえ!!」
「馬子にも衣装だな。」
「…………おかしいでしょ、コレは。」
ボンゴレ十代目、沢田綱吉はポツリと、でも確実に聞こえるような声で呟く。
新年早々、色々なパーティーに呼び呼ばれを繰り返し、やっと自分達のファミリーだけで集まる時間がつくれた。
がしかしなんでこうなったのだろうかと、ボンゴレ十代目は頭を悩ませて屋敷のパーティー席に座っている。
周りにはボンゴレの部下達、そしてその関係者、更にお祝いを共にしようと言ってきたディーノ率いる数人の部下。
多くはないけれど、決して少なくもない客が集まる中、若干名変わった服装をしている。
「だいたいね、なんで俺達が着物なんて着なきゃなんないわけ?しかもこれ女物でしょ!?」
「しかし十代目っ!非常にお似合いですので問題ないかと…」
「獄寺君分かってる!?君も着せられてるんだからね!?」
「はいっ!あ、いや、こんな見苦しい姿をさらして申し訳ありません!しかし!俺が着れば十代目も…というお話でしたので、つい。」
「いやいや、ついじゃないでしょついじゃ!!」
綱吉が言った通り、日本の着物を身にまとっている二人。
綱吉は紅を基調とした着物で、髪もアップにされてさらされている項が色気を誘う。
もちろんメイクも施されており、元々中性的で童顔なため、どこからどう見ても女性そのものだ。
対する獄寺も着物で、こちらは黒に近い藍色で、その白い肌が栄える。
カツラを被っており、大した化粧なしでもその美しさが際立っているため、こちらも違和感がない。
「そもそも俺、着替えさせられるとき普通に着物だっていったからっ!」
「誰が男物だと言った。いいじゃねえか。似合ってんだから。」
「似合ってるとか似合ってないとかそういう事じゃないだろ!?」
「ギャーギャーうっせえな。…なんなら、この場で犯してやっても良いんだぞ?」
「ッ!?」
「十代目?」