その他の空

□Happy?New Year☆
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「お綺麗です十代目!!!」

「べっぴんじゃねーの。もちろん獄寺もなー。」

「うっせえ!!」

「馬子にも衣装だな。」

「…………おかしいでしょ、コレは。」



ボンゴレ十代目、沢田綱吉はポツリと、でも確実に聞こえるような声で呟く。

新年早々、色々なパーティーに呼び呼ばれを繰り返し、やっと自分達のファミリーだけで集まる時間がつくれた。

がしかしなんでこうなったのだろうかと、ボンゴレ十代目は頭を悩ませて屋敷のパーティー席に座っている。

周りにはボンゴレの部下達、そしてその関係者、更にお祝いを共にしようと言ってきたディーノ率いる数人の部下。

多くはないけれど、決して少なくもない客が集まる中、若干名変わった服装をしている。



「だいたいね、なんで俺達が着物なんて着なきゃなんないわけ?しかもこれ女物でしょ!?」

「しかし十代目っ!非常にお似合いですので問題ないかと…」

「獄寺君分かってる!?君も着せられてるんだからね!?」

「はいっ!あ、いや、こんな見苦しい姿をさらして申し訳ありません!しかし!俺が着れば十代目も…というお話でしたので、つい。」

「いやいや、ついじゃないでしょついじゃ!!」



綱吉が言った通り、日本の着物を身にまとっている二人。

綱吉は紅を基調とした着物で、髪もアップにされてさらされている項が色気を誘う。

もちろんメイクも施されており、元々中性的で童顔なため、どこからどう見ても女性そのものだ。


対する獄寺も着物で、こちらは黒に近い藍色で、その白い肌が栄える。

カツラを被っており、大した化粧なしでもその美しさが際立っているため、こちらも違和感がない。



「そもそも俺、着替えさせられるとき普通に着物だっていったからっ!」

「誰が男物だと言った。いいじゃねえか。似合ってんだから。」

「似合ってるとか似合ってないとかそういう事じゃないだろ!?」

「ギャーギャーうっせえな。…なんなら、この場で犯してやっても良いんだぞ?」

「ッ!?」

「十代目?」
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