籠球の空

□★3倍返し
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今日は3月14日。
そう。世間一般的に言うホワイトデーってやつだ。

俺の愛する恋人は、バレンタインデー時に「何で俺がチョコレート会社の陰謀に乗せられなきゃならん。」とかって言ってたっけ。

でもしっかり俺はその日、チョコレート会社の陰謀に乗って三井さんにプレゼントしてチョコ以上においしくいただいちゃったんだけどな。

んで今日は今から俺の家に行きたいって言う我侭お姫さまのご要望にしっかりとお答えして、今はベッドの上。

俺は実家から家が遠いので今は一人暮らし。
三井さんはさっき泊まるって決めたらしく、急なことでも誰も困ることはない。

ベッドの上でナニしてるわけじゃあなく、三井さんはそこで雑誌を読んでいるだけ。

俺は向かいの足の低い机の上に顎を乗せて淡い期待に胸トキメかせ…
って感じで見つめてんだけど、一向に目ぇ合わしてくんねえの。


それでも俺はめげないぜ!

そのままずっと食い入るように見つめて早10分。

だんだん三井さんの額に皺が増えてゆき、そして深いため息を吐いたかと思うと、やっと目を合わせてくれた。

やっぱ何してもカッコカワイイ人なんだよな〜。

って俺んがカッコイイけど。



「じっと見てんじゃねーよ。減るだろ。」
「いいじゃん。俺がまた三井さんが減った分色気出さして増やすから!」
「あーはいはい。…宮城。」
「なんスか?」
「ぁー。…その…ぁれだ。」



来た?
来たのか!?

「ホワイトデーのお返しに俺を食べて!」

が来たのかついに!?
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