SUGAR LIFE

□daily life to change
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ゴウンゴウンと音をたてて、洗濯機はフル稼働。
それを不思議そうに見上げる黒い子猫。
つい先日、久保田さん家の家族に加わったクロです。

恐る恐る、手を触れてみると思いの外、強い振動が伝わり、小さい体の細い毛を逆立て威嚇しています。



「クーロ?お前、何してんだ?」



ナァ。
と声を上げ、再び洗濯機に視線を戻したクロを抱き上げ、奥さまはリビングに戻りました。

ソファーの上に下ろされ、奥さまを見上げていると、喉元を擽られ、気持ち良さそうにクロは喉を鳴らしていると、ピー、ピー、ピー、と音がしました。
その音が聞こえると奥さまはクロから離れ、どこかに行ってしまいました。

戻ってきた奥さまの腕の中には、白いシャツと幾枚かのタオル。
奥さまはクロがいるソファーの前を通り過ぎ、ベランダに出ました。
その後を追うように、クロは恐る恐るソファーから、飛び降り、ベランダに向かいます。

洗濯物を干す奥さまの足元に、僕と遊んでよと言わんばかりにすり寄っています。



「クロ、ちょっと待っててな。すぐ終わるから」



ナァ。
と一鳴き。
わかったよと言ってるみたいです。
干し終わった奥さまがベランダから部屋に入るのを追って、クロもリビングに上がりました。
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