SUGAR LIFE
□secret
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鵠さんから先程の話を聞かされ、なにやら思いついたようです。
「だったら、直前までトッキーには内緒にしてさ。サプライズみたいな。とっきーのことだから、ちゃんと説明しても話が進むにつれて、引腰になりそうじゃん」
「おもしろそうですね。どうですか、久保田君?」
「そんなことしたら、時任、怒りそうだなぁ」
「もしやるなら、俺、協力しちゃうよ?くぼっちだって、本当はやりたいんでしょ?」
「そうねぇ」
淹れたてのホットウーロン茶を滝沢に手渡すと、鵠さんは机の引き出しから手帳を取り出しました。
指で日付を辿って行き、あるところで止まりました。
「この日なんてどうです?大安とまでいきませんが、赤口ですから正午に行うということで。それに、わざわざ会社を休むなんてことをしたら、あの常務が嗅ぎつけてしまうかもしれませんよ」
「うん。その日でいいや。あの人にちょっかい出されるの、やなんだよねぇ」
「じゃぁ、会場は俺が探してやるよ。それって、わかんないようなとこをさ」
「彼の服の採寸は、私が。検診の時にでも、測っておきますよ」
「ご協力、痛み入ります」
外も寒い一月のある日。
鵠さんの店にて、男三人が密談。
これからなにが起こるのでしょう。
奥さまには内緒の計画が始まるのでした。