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□10,September
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「別にー。今だって一緒にいるのが当たり前だし。これからだってそーなんだから、そんな日があってもいいんじゃねぇの?」
「…お前ってさ」
「あ?」
「なんでもない」
「気になるじゃん」
「困った子だよね」
「はぁ!?俺、変なこと言ったか?」
「言ってないよ」
「じゃあ、なんだ…って、おい!俺のアイスーーー!!」
「ん、ごちそうさま」
「あぁぁー。久保ちゃん、ずっりーぞ!」
「いいじゃない。棒から落ちそうになってたんだし。それに…」
「それに?」
「共同作業。記念日的な日には必要っしょ?」
「一つのアイス食うのが共同作業って。しかも記念日ってさ」
「それとも違う共同作業する?」
「あ…遠慮しとく。いいことじゃねー感じすんもん」
「残念。来年は何かしよっか?」
「別にいいんじゃね?お前がいて、俺がいりゃ充分だろ」
「そうね」
「何、笑ってんだよ」
「いいじゃない。さ、歯磨いてこよーっと」
「あ、俺もー」