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□GAME or me ?
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そのまま手を滑らせて、脇を指先でなぞる。

「時任…背中が隙だらけ。油断しちゃ、ダメっしょ?」
「油断って…なっ!くすぐってぇよ!!」

もう片方の手も入れて、お腹の辺りを弄る。
少しずつ、手を上に移動させて胸の辺りで指先を遊ばせた。

「やめろって!!俺、ゲームしてんのっ!」
「じゃあ、そっちに集中してれば?」

そう言いながら、耳朶を舌でなぞって、甘噛。
ビクッと体が震えて、息を詰めた声が聞こえた。
ゲームを止める気配なんてないから、後ろからイタズラを仕掛け続けよっかな。
あくまでも、イタズラね。あと少しってとこで、わざと触らないみたいな。

「くぼちゃん…マジで、やめっ…」
「んー?集中してないと変態さんな敵ボス倒せないんじゃない?」

健気にコントローラのボタンを押しながら、ゲームの画面に集中してる。
じゃなくて、“集中しよう”としてる。でも、その邪魔はさせてもらうよ?
首筋に軽く口付けたり、舌を這わせたりしてさ。
もちろん、手も休めないからね。

「ぁ…クリア、できた…」
「お疲れさま、がんばったね」
「がんばったろー。んでさ、手ぇ抜けっ、手!」

名残惜しいけど、そのままにしてたら抓られそうだから、大人しく手を脱出。

「つーか、次やったらマジで怒るからな」

とりあえずステージクリアして、俺の方を向いた顔は少し怒ってる。

「だって、お前ゲームばっかで相手してくれないじゃない?」
「そりゃ…そうだけどさ」



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