04/28の日記

00:34
嚆矢 BASARA/元親×政宗
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「…ちっ…つまんねぇ…やめだ!やめ!!野郎ども、引き上げるぞ!」

つまらなそうに言葉を吐くと、手にした柄にじゃらりと音を鳴らしながら伸びた鎖が巻き戻った。

「はっ!?あんた、どういうつもりだ!!」

政宗は構えを解くことことなく、声を張り上げた。

「そのままの意味だ。つまらねぇんだよ。死に急いでる奴なんか、相手にしてたってよ」

政宗の瞳が微かに揺れた。

「後ろを見てみろよ。てめぇ一人突っ走って、仲間は置き去りじゃねぇか。ただの自殺行為にしか見えねぇんだよ」

柄を持つ手に力が入り、切っ先は震える。

「共に戦えねぇってのは…お前には重いのか?仲間の」

その言葉を遮るように政宗は地を蹴り、間合いに入った首を狙い、刀を繰り出した。

「…甘ぇよ。揺さぶったぐれぇで揺らいだ人間の業が簡単に入るわきゃねぇだろ」

肩に担いでいた槍で政宗の刀をはじく。
はじかれ、距離を置いた所に落ちた刀をそのままに、政宗は新たに腰にある刀に手を伸ばした。

「竜の兄さんよ、あんたはまだ若い、いや…若すぎるんだろうな。だから、その肩にかかるもんが重荷に感じるだろう。だけどな、あんたはそれを背負わなきゃいけねぇとこにいんだよ」

しかし、戦う気を見せず、言葉を続ける姿に政宗の気も削がれる。柄を握るも、鞘から刀身を抜き出さずにいた。

「俺は…」

「なぁ、もっちと頑張ってみろや。何も全部を背負えって言ってんじゃねぇ。お前を支えてくれる奴だっていんだろ?お前の右目さんとかよ…って噂をすりゃ、来たぜ。おぉ、すっげぇ形相…鬼も真っ青ってな」

早く行ってやりなと笑いながら言うと、その場を後にしようと歩き始める。
しかし、ふと振り返り政宗を呼び止めた。

「竜の………伊達政宗!もし、伊達の名が、背負うものが重いっていうのが変わらねぇで死に急ぐってんなら、俺を呼びな!俺がお前を殺してやるよ」

呼ばれた政宗の視線の先には、朗らかに笑う隻眼の男がいた。

「鬼が竜を喰らってやるよ」





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何が書きたかったのか…。
BLとも言えないし、つかラブ要素ないし。
シリアスとも言い切れない微妙なものに…。
ただ、アニキに筆頭を説教させて、最後の台詞を言わせたかっただけなのかもしれない(苦笑)

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