現代系短編集

□馬鹿生徒を生徒指導2
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どうも、こんにちは。
この小説の主人公である私の名前は織江沙希です。
なんと私、またしても担任の先生に呼ばれて“生徒指導室”に呼ばれています。
今度こそ褒められると信じt「なんで先生が君を褒めないといけないんだ」

……忘れていた。私にはプライバシーが無いんだった。

「君のプライバシーに踏み込むつもりはないけれどね、君が全部口に出しているだけだよ」
まあそんなことはどうでもいいけれど、と言いながら先生はまた前回同様成績表を取り出した。
「今回は更に酷いよな、500/500だもん。ついに取ったね」
「うはwww1位じゃないっすかwwwktkrwwwww」
「下 か ら 数 え て 1位だよ。ある意味1位だけれどさぁ……はぁ」

どんな理由であれ1位なんだよ? 先生もっと喜ぼうぜ!

「そういえば前回最下位だった人って、私よりももっと馬鹿だったの?」
「いや、彼はたまたまその日体調が優れなくて一教科だけ……しかも途中までしか受けられなかっただけだよ」
「マジか。実質私が一番馬鹿だったってことですね」
「君にしては理解が早いね」
「先生……私のこと馬鹿にしてますね?」
「本当に馬鹿なんだから仕方ないだろ?」
「まーなw」
「教師にタメ口は良くないと思うな」
「まーなですw」
「もういいよ」

それよりも……と言いながら、先生はまたしても前回同様meの答案用紙5枚を取り出した。
「英語3点、数学4点、理科5点、社会2点……国語に至っては0点だよ。どーすんのこれ」
「え!? 国語0点は有り得ません!! 結構頑張ったんですよ私!!」
「これのどこが頑張ったって!!? え!?」
先生は怒りで肩を震わせながら国語の答案用紙を指差す。

Q.次の単語を使い、短文を作れ。「とみに」
A.ねずみーランドにはミッキーとミニーがいる。

「これは丸ですよ。ミッキーとミニー……とミニー……とみに……ほら!」
「ほらじゃねええ!! ちゃんと単語の意味を考慮しなさい!!」

※“とみに”とは……急に。しきりに。という意味で使われる副詞。
例文:老眼がとみに進んだ
(広辞苑引用)

「あと、これも酷くないかい?」
先生は更に国語の問題を指差す。

Q.登場人物Aが波線部のような行動してしまった理由を20字以内で述べよ。
A.カッとなってやった。今では反省している。だが後悔はしていない(`・ω・´)キリッ

「……もうね、どこから突っ込めばいいのか、わかんないの」
「カッとなってやった。今では反省している。だが後悔はしていn「しろおおお!!!」

ついに先生は机の上に項垂れてしまった。
「もうやだあ……先生もうやだあ……」
「先生、前回より落ち込み激しいですよ。どうしたんですか?」
「……君がそれを言うかい?」
「一生徒として、心配なんです!」
「……先生は、国語教論なんだよおおお!! 担任の担当する科目くらい覚えたらどうなの!?」
「……てへっ★」
「てへじゃねえええ!!!!」

先生が発狂寸前だったので、急いで生徒指導室から逃げてきました。えへへっ♪


おしまい
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