1〜50/51〜100/101〜150/151〜200/201〜250/251〜300/301〜350/351〜400/401〜
251:嗚呼、またこの季節がやって来たね。
252:それを望んだのは正に俺だったので、
253:悲痛なまでのその決意は小さな体で抱え込むには余りに重すぎて、
254:不慣れな優しさなんて、いらないから。
255:たとえ手足をなくしたとしても、闇を払うと誓ったんだ。
256:君が作った僕の心は、今1人で歩き出したよ。
257:例えばの話の裏にある、本当のお前の言葉。
258:沈み行く太陽に君は何を願うのか
259:続く線路の先にある終点が、君を迎える為の揺りかごでありますように。
260:光を超える速さで貴方に会いに行こう
261:この風に乗ってお前に届けば良いのに
262:世界の色が変わるこの瞬間を、どうか君に見せてあげたい。
263:鳴り響くファンファーレは破滅の予感がした。
264:ハロー、ハロー、世界はまだ綺麗ですか?
265:何で僕らは喧嘩しか出来ないんだろう。
266:さあ、世界に喧嘩を売りに行こうか。
267:この風に貴方の心が乗っていれば良いのに。
(ねぇ、何を考えているの?)
268:ああ、今はその叱咤の声さえ嬉しくて、
269:薄れ逝く意識の中で思う君の優しい言葉。
270:泣き止まない雲をあやし続ける傘。
271:10年たったら探しに来てね!絶対絶対探しに来てね!
272:俯いて嗤(ワラ)う彼女は大声で泣き叫ぶ赤子の様だった。
273:君が泣かない夜を探しに行くよ
274:嗚呼この痛みさえ貴方を繋ぎ止める術にはならないのね!!
275:みっともなく泣き散らして俺にすがり付いて欲しい
276:祈る様な叫びさえ君には届かず、
277:睡魔にも似たなんと生温い痛みよ!!
278:其れを優しさと言い張るなら、どうか優しくしないで欲しい。
279:繋がらない記憶に泣きたくなる。声は何時だって止まないのに。
280:混ざり合う意識が何かを言いたげに僕を見下ろす
281:世界が泣くなんて誰が言ったの
(もう泣き疲れて眠ってしまったわ!)
282:嘘に色を付けたらきっとこんな色だね
283:貴方が居なくなって今日で千年になります。
284:振りほどいたのは過去
勝ち取ったのは現在(イマ)
(求めるは、)
285:嗚呼!!やっと貴方に近づけると思ったのに!
286:揺られながら伸ばした手は残酷なまでに空を切る。
287:季節外れの青葉はただ貴方を彷彿とさせるばかりで、
288:全部、全部、あたしが食べるの。
289:永久には無理でもあの世までなら。
(ついていってもいいわ)
290:たった一言で世界が変わるなんて!
(君は僕に魔法でも掛けたのかい?)
291:伸ばす事さえ躊躇(タメラ)われるのに
292:紅葉に映った私の心も色を変えてしまったのね
293:文字の消えた本を何時までもしまっておくの
294:お菓子も悪戯も、もういらないんだ
295:魔法の言葉を教えてあげよう
(全てを乱す、魔法の言葉を)
296:かれたそこからうみだされるものなど、
297:誰が笑って良いなんて言ったの
298:太陽に照らされながら落ちた星は誰が見付けるんだろう。
299:それが別れを詠う歌でなければ僕は笑って居られたのに。
300:時が逃げる様に過ぎてしまうんだ
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