■
□王子様のモーニングコール
1ページ/5ページ
+王子様のモーニングコール+
リング争奪戦から数日後の早朝。此処はヴァリアー次席、カス鮫ことS.スクアーロの自室である。
身体中に包帯を巻いたスクアーロは、腹に何か圧迫感を感じていた。
「………ん゙…?」
寝苦しさから、眠たい両瞼を無理矢理引き離し、起きてみれば……
「…………ベ…ルう…?ι」
自分の恋人・ベルフェゴールが、己の腹の上に跨がっていた。
「…あ、起きた」
ベルもスクアーロが目覚めた事に気付いたらしく、前髪で隠れた瞳と視線がぶつかる。
因みにベルは、鼻唄混じりにスクアーロを脱がしにかかっているという状況。
「…ゔぉ゙い、…朝っぱらから何してんだぁ」
呆れの混じった声で問い掛ければ、当然、と言う様に返事が返ってくる。
「決まってんじゃん、起こしに来てやったんだよ」
そう言って口吻付ける。隙間から舌を割り入れ、クチュクチュとわざと音を立てて口内を犯せば、スクアーロは甘く声を上げる。
「…ふぁ…ん゙…っ……」
暫く口吻付けていると、苦しくなったスクアーロはベルの背中を叩いて身動ぐ。しょうがないから名残惜しそうに口唇を離せば、肩で息をするスクアーロ。
「……はっ…
、…じゃ、何でヤる気満々なんだよぉ」
チラリと自分の身体に視線を送る。スクアーロの服は、いつの間にか剥ぎ取られていた。
「……まだ怪我治って無ぇ」
「腰と下のスクアーロが健康なら大丈夫だし♪♪」
そう言うと、スクアーロに覆い被さる。
「え゙…、ちょ…、ベル…待っ…んぁ…っ!?///」
「うしし。スクアーロ可ー愛いv」
それから数十分間、S.スクアーロの自室からはベッドのスプリングが軋む音と、鮫の啼き声だけが響いていた。
.