美しい天使




「お前達はその【天使】の何を見てきたのか?」


毎朝道端の花でも水をあげていたことを知っているか?

そして草花の咲く道を誰が掃除していたか知っているか?



「そんなのは知らない!!あの【天使】が、誰よりも劣っていて醜い【天使】がそんなことをするはずがない!!」




・・・神は表の世界の彼らをにらみつけた




「・・そのように、貴様らの偏見が、美しいものを醜く、醜いものを美しく見せていたのだ」



神が手を上げた瞬間





『――――――――ッ!』





楽園といわれていた表の世界は排除された

                            伝承【蒼生の謡】最終章より






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