捧げ・貰い物
□変わらない
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「うわぁ〜!綺麗な夜景ー!!綺麗ですね恭弥さん?」
「うんそうだね綱吉」
「新婚旅行が日本だなんて何だか恭弥さんらしいですね」
「そう?」
「はい!結婚式を挙げて、披露宴をやったら即旅行!なんて思ってなかったですし」
「ここは僕お気に入りの旅館でね。結婚したら真っ先に連れてきたかったんだ」
それに煩い群れに牽制すること
もできるしね
綱吉は僕のものっていう事を…
あの群れの悔しそうな顔、そして隠し切れない殺気
特にパイナポーから強く感じたけど、実に愉快だったよ
どんなに想ったって、綱吉はもう僕のものになったのだから
「〜っ//そ、そうだったんですか?」
「うん」
顔を赤くして俯く綱吉
その格好は普通の旅館の浴衣ではなく、恭弥が特別に発注した浴衣を着ていた
そんないつまでも変わらず初々
しい綱吉の反応に微笑む恭弥は
旅館のではない私物の浴衣を着ていた
浴衣と言ってもお約束で綱吉は女物の可愛らしい桜模様の浴衣を
そして恭弥はというと、男物の渋茶色の浴衣を着ていた