L×月(短編集2)

□透明の鎖
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『りゅ…ぼくっ…もぅ…』


月くんが瞳を潤ませ限界を訴える。


下半身はドロドロに愛液まみれになっており、シーツまでぐっしょりだ。


秘孔からは私の精液がトロトロと溢れテラテラと光る。


私は額に優しくキスを落とし、指を絡ませ手を握った。


『はい…分かりました。』


月くんの背に腕を回し起き上がらせる。


繋がったまま膝の上に乗せ、向き合う形で抱き合う。


力が入らないのか私に体を預ける月くんを下から突き上げた。


『ひぁ…んっ…、りゅっ…りゅ…』


だらしなく口が開いて赤い舌がちらつく。


『月くん…っ、んっ…!!』


私は吸い付くようにその舌に絡めて口内を煽った。


腰をグラインドさせ、月くんが一番感じる前立腺を押し上げる。


『あっ、……ぁ…ん…っ…』


か細い声で啼きながら、ユラユラ腰を動かす月くんの性器からはひっきりなしに透明な蜜が溢れ幹を伝いシーツを濡らす。


パチュンパチュンと水分を含んだ音が部屋に響いて、鼓膜を刺激する。


『好きですよ…月くん…』


愛の言葉を囁いて、私は月くんの中で精液を吐き出した。


『んっ、りゅ…ん…』


月くんも同時に何度目か分からない精液を吐き出した。



。。。。。。。



『んっ…りゅ…』


意識を飛ばしていた月くんが目を覚ました。


『体調はどうですか?』


『体がちょっと重いかも…』


『そうでしょうね…激しく抱きましたからね…』


私は苦笑いしながら、月くんのしなやかな髪を撫でた。


『かくれんぼは今日はお休みですね。』


『え〜、でも今度する時は竜崎が鬼だよ!』


『はい。勿論です。そう言えば、アヒルのオモチャがお風呂場で待ってますよよ。一緒に入りませんか?』


先程の情事のままなので月くんを清めてあげたい。


『わかった!じゃあゾウさんとキリンさんも一緒だよ!』


『勿論です。では入りましょうか。』


私は月くんを抱き上げバスルームへと足を運ぶ。


月くんは誰にも渡しません。


渡せません。


見えない鎖で私が繋いでいるのですから…


子供の玩具だらけのバスルームで今からまた楽しい事をしましょうね、月くん…


おしまい
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