L×キラ(短編集)

□君の愛にて窒息死
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竜崎はひょいっと僕を抱き上げるとベッドへ下ろした。


ほったらかしにされたら性器が寂しく震える。


しかしそれは直ぐ竜崎の口の中へ消えた。


『ひぁ…ぁ……ん…んっ…りゅ、きもち…いい…』


ねっとりと舌で幹を舐められる。


キツく先端を吸われジュワっと汁が溢れ出す。


グチュグチュと唾液と蜜が交わりユラユラと腰を動かす。


竜崎は何もかもが上手い。


キスにしたってフェラにしたって、行為全てに…


カリの部分をぐるりと円を描く様に舌を動かされ、堪らず息を詰める。


『いい…もっと、んっ…りゅ…ざぎ…りゅ…ざ…きっ…アッ…』


何度も名を呼び、腰を浮かせ刺激に酔いしれる。


偽名だとは分かっていても、目の前にいる相手の名前を何度も何度も呼ぶ僕は滑稽なのだろうか…


『月…』


くわえたまま呼び捨てにされた。


ズクンと精液が競り上がってくる。


『んぅ…イク…っ、あっ、アッ…ん…!』


ドクンと先端から白濁液が迸り、ゴクリと竜崎の喉から音がする。


弛緩した体がシーツに沈み、心地いい疲労が身体中を包む。


ゆっくり口の中から性器が出され外気に晒されヒクンと震えた。


でもまだ足りない。


竜崎をもっと感じたい。


『りゅうざき…』


僕は精一杯甘えた声を出し、股を大きく開いた。


『ここに竜崎を頂戴。竜崎、早く来て…』


熱に浮かされた体は何だって言える。


別に熱に浮かされなくたって言える。


『月…貴方は抱けば抱くほど、私を魅了します。罠なんでしょうが…』


竜崎が鋭く僕を凝視する。


黒い黒い漆黒の瞳で…


それだけで、精液を吐き出した筈の陰茎が勃ち上がる。


竜崎は蕾に指を入れて解し出した。


長い指がナカを押し広げ前立腺を刺激する。


『ひっ!…んっ、ぁっ…はやく…もぅ、いいから…りゅ…』


僕は竜崎に抱きついて泣いた。


『まだです。傷付けたくないので…』


デカイ竜崎の性器を挿入するにはまだ早いらしい。


でも僕は待ちきれなくて竜崎の首に腕を回し首筋に顔をうずめ、啜り泣いてしまった。


『んっ、竜崎でイキたい…指でイクの…やだぁ…』


僕の性器からはだらしなく先走りが溢れ腹の上に貯まっている。


後少しでまたイキそうだった。


正直もう待てない。


『わかりました。』


竜崎は自分のモノを蕾へ宛がった。


硬い竜崎の亀頭が一気に奥まで挿入された。


『あっ、ア゙ァァー!』


僕は同時に精液を吐き出していた。


つづく
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