L×キラ(長編)

□第三章
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『りゅ…好き、好き…』



うわ言のように何度も好きと言う月くんに、私も



『私も好きですよ。』



と言う言葉を告げる。



『りゅ…ンッッッ…アァン…!!』



『月…くんっ…!!』



月くんは自分の腹の上に、私は月くんの内壁に白濁液をぶちまけた。



意識が混濁している月くんを抱き締め、



『月くんの中、きゅうきゅう私を締め付けて気持ち良かったです。』



と、囁いた。



『良かった…嬉しい…』



その言葉の後、月くんは意識を失った。



涙で頬に張りつく月くんの髪を払いのけて、キスを落とす。



ゆっくり引き抜くと、結合部分からコプリと液が溢れた。



テラテラと光る内腿に口唇を近づけ、キスをして朱色の印をつけた。



月くんの処理にかかる。



軽い月くんの体を抱き上げ、バスルームに向かった。



処理をしてる最中も一行に目を覚まさない月くんに、心配になる。



私は月くんの鼻の下に指を掲げた。



吐息が指にかかる事に安堵すると、再度月くんを抱き上げ寝室に戻った。



情事の後で乱れたベッドは綺麗に整頓され、
先程まで二人が愛し合っていたとは思えない。



月くんを純白のシーツに横たえる。



私はタバコに火をつけ、フィルターから煙を吸い込んだ。



指一本動かさず眠る月くんに心配になり、何度も呼吸をしてるか確認する。



案の定、柔らかい吐息が指先を擽り、安堵する。



何故か、呼吸の確認は朝まで定期的にしてしまった。


私は一睡もしないまま、朝を迎え、目の下の隈は酷くなった。



。。。。。。



疲れさせてしまったのか、相変わらず深い眠りから覚めない月くんに、不安になる。



しかし無理矢理、起こすのは気が引けたので、そのまま寝かせた。



昼に差し掛かろうとするのに、未だアーモンド色の瞳は閉じられたまま。



私は、月くんの寝てるベッドに腰をかけ、柔らかい栗色の髪をかき上げた。


早く起きてほしいのに、中々起こせないでいる自分に戸惑いながらも、
焦がれた声で月くんの名前を小さく呼んでみる。



眉一つ動かない月くんの表情に、不思議と胸が詰まって泣きそうになった。



つづく


眠り姫キラ様。
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