L×月(短編集2)
□薔薇でバスタイム
1ページ/1ページ
『月くん、誕生日おめでとうございます。』
『ありがとう…でも、せっかく貰ったのに、こんな風にしなくても…』
『どうしてです?良いじゃないですか…』
。。。。。。
そう僕は竜崎と一緒にバスタイムを楽しんでる最中なんだけど、湯船には薔薇の花びらが散りばめてある。
誕生日に花束をくれた竜崎は少しキザだなとも思うけど、その花束から花びらを取って湯に浮かべた。
竜崎から貰った花束は両手で抱えるのも精一杯なくらい大きくて、花びらとして浮かべたのはそのうちの数本だけ。
でもせっかく綺麗に咲いてたのに、少し可哀想だなと思う。
でも浴室には薔薇の良い香りがして心が安らぐ。
湯をパシャンと手で弾くと、ゆらゆらと白や赤やピンクの花びらが揺れた。
『今の月くんの姿、写真撮って良いですか?』
『えっ?!嫌だよ…』
『それは残念です。』
良かった…直ぐに引き下がってくれて…
しつこく頼まれたら断りきれなかったかも知れない。
『竜崎も湯船に浸かりなよ。どうしてそんな所に居るの?寒くないの?』
『いや、遠くから月くんの全身を見ていたかったので…』
『意味分からないよ…風邪引くよ、早く入って…』
『分かりました。』
竜崎は濡れたタイルをペタンペタンと音をたてながら歩いてきて、ジャブっと中に入ってきた。
『月くんにしてはぬるま湯ですね。』
『うん…その方が竜崎も入りやすいかなと思って。』
竜崎は熱い風呂は苦手なんだ。
『ありがとうございます。』
竜崎は嬉しそうに笑うと僕にギューと抱きついた。
肌と肌が密着してドキドキと鼓動が早くなる。
『りゅ…ざき…』
甘えた声で名を呼ぶと直ぐにキスされた。
『んっ…はぁ…ぁ…』
ピチャッと口唇から音がして浴室に響く。
竜崎は膝から太ももへ手を滑らせ内腿を撫でる。
『んっ…アッ、りゅっ!!』
性器に触れるか触れないかのギリギリの所を指がいやらしく這う。
僕のペニスはすっかり勃ち上がってしまった。
『ひゃ…ん…ふぁ…ぁん…』
もどかしくて知らず知らずのうちに腰をユラユラ動かしてしまう。
竜崎はそんな僕に微笑むと、ソッと僕のペニスを握った。
『ふぁ…ンンッ!りゅう!』
『月くんが可愛らしい反応をするので、ベッドまで待てません…ここで抱いて良いですか?』
竜崎の低い声が浴室に淡く響く。
僕は恥ずかしいけど、首を縦に振って頷いた。
『一度イっておきましょうか…』
竜崎は指をクチュクチュ動かして根元から扱き出した。
『んふ…ぁ…やアンッ…』
喘ぎ声が大きく響いて鼓膜を刺激する。
甲高い声を出す自分が恥ずかしい。
でも竜崎の執拗な攻めに声を抑えられない。
陰嚢をやわやわと揉みながら、裏筋に指を這わせてくる。
ヌルヌルとした先走りが溢れて湯と混ざる。
『イッ…イクっ…もう、出ちゃ…んぅ…ぁ…アァァ…!!』
『イって下さい。一杯出しちゃって下さい。』
竜崎はシュッシュッと手を動かしながら絶頂へと導いた。
『ア゙ァァー!!イクっ!んっ、アァァァ…!』
僕は仰け反りながら、ビュルビュルと精液を湯の中に撒き散らした。
荒い呼吸を落ち着かせる為、何度も深呼吸する。
竜崎は僕の背を何度も優しく撫でてくれた。
頭がフワフワする。
『これじゃあ、月くんが逆上せてしまいますね。やっぱりベッドで月くんの体をじっくり堪能します。』
竜崎は僕を抱き上げるとバスルームを後にした。
その後、僕はベッドで何度もイカされ最後は意識を失うまで愛される事となる。
おしまい
月ハピバ!
本番無しですんません。