L×月(短編集2)

□ヤキモチ
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『月〜!月〜!』



『ミサどうしたの?』


月くんは弥に呼ばれ椅子から立ち上がった。



月くんが立ちが上がると、私も必然的に立ち上がらなければならない。



何故なら、月くんと手錠で繋がれているからだ。



月くんが弥まで近寄って、首を傾げる。



『ただ呼んだだけだよ〜。』



弥はキャッキャッと笑うと月くんにギューッと抱きついた。



『もぅ、ミサは仕方ないなぁ。用も無いのに呼んじゃダメだろ?』



月くんは少し呆れながらも、弥の頭をポンポンと撫でた。



『えへへ〜。ら〜い〜と〜ぉ〜。』



月くんは、甘える弥を軽く抱き締め返した。



『さっ、僕達はまた資料のチェックに戻るから、ミサは大人しくしてるんだよ〜。』



『はぁ〜い。』



『・・・』



なんですか、それ。



月くん、ちょっと弥海砂に優し過ぎませんか??



『月くん、私もギュッとして欲しいです。』



『えっ?竜崎?』



月くんは、こっちを向くと不思議そうにアーモンド色した瞳をパチパチとした。



『聞こえなかったんですか?私もギュッと抱き締めて下さい。』



『竜崎さん?!はぁ?何言ってるの?!どうして月と竜崎さんが抱き合わなくちゃならないのよ!』



弥が血相を変えて怒り出した。



『海砂さんだけズルいです。私も月くんに優しくされたいです。』



私は潤んだ瞳で月くんを見上げた。



もちろん作戦だ。



『仕方ないなぁ。竜崎、捜査頑張ろうな。世界のLなんだろ?期待してるからね。』



月くんはニッコリと笑うと私をギュッと抱き締めてくれた。



ふふふふっ。



月くんは優しいですね。



私も大満足して月くんの背中に腕を回し、ついでにお尻も触った。



本当は生で触りたいですが、それは夜ですね・・・



弥なんかとイチャイチャして…全く。



今晩はお仕置きですよ。



月くんは軽く私を抱き締めて離れようするが、私はタコの吸盤の様に貼りついて離れなかった。



『もー!!竜崎さん!!抱擁長いってば〜!』



弥は、ギャアギャア喚き出して、私達を引き剥がそうとする。



私は弥の行動を無視して、月くんを更にギューッと抱き締めた。



『ミサの月なのに〜!!』



『いいえ、私の月くんです!』



『僕は誰の物でも無〜い!!』



捜査本部に月くんの大きな声が響きわたったのは言うまでも無い。



おわり


Lvsミサ。
月がミサに優しいので、Lがヤキモチを妬きました(笑)
 

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