L×月(長編)

□甘い夜
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屋敷で暮らし出し、ようやく落ち着き出した夜、月くんが眠れなさそうに、寝返りを何度もした。



『眠れませんか?』



私が頭を撫でながら、尋ねると月くんが小さく頷いた。



月くんは、おずおずと私に擦り寄って胸に顔を埋めた。


可愛らしい態度に、ちょっぴり嬉しい。


私は、ギュッと抱き締めた。



???



下半身に何か当たる。



月くんは、下半身を熱くさせていた。



そういえば、前に一度手で抜いただけだったと気付く。


私と四六時中、一緒に居てるが、一人で処理してる所を見た事がない。



それで何度も寝返りしてたのか。。。



なにも言えず、私に身を寄せてくる月くんに、愛しさが募った。



私はゆっくり顔を近づけて、キスをした。



『ンァ…ぁん…。』


おそるおそる、舌を絡めてくる月くんに、自分も舌を絡めた。



ますます月くんのモノが硬くなっていく。



それに連られて私の下半身も元気になった。



怖がらない様に、深く甘い口づけをする。


ビクビク痙攣する月くんの服をキスをしながら脱がせる。


一瞬にして、服からスボンから下着まで全部脱がすと、綺麗な体が姿を出した。


ゆっくり口唇を離すと、月くんは、じっとこっちを見つめていた。



少し不安そうな瞳とぶつかり、私は緩く微笑むと、月くんの耳元で、


『抱かせて下さい。』


と、聞いた。


服を全部脱がした後に、抱かせて下さいは、ないだろうと思ったが、まぁ仕方ない。


月くんは小さく頷いたので、耳朶を甘噛みしながら、

『優しくします。』



と息を吹きかけながら伝えた。


月くんは、コクコクと頷くと、ゆっくり私の背中に腕を回した。



月くんは私のシャツを捲り脱がそうと手を動かした。


どうやら、私にも裸になってほしいみたいだ。



月くんは、上手く脱がせられないことが嫌だったのか、ジワッと涙を浮かべた。


『私も脱ぎますね。』



私は、月くんの目尻にキスをすると、自分も服を脱いだ。



裸になり、覆い被さるように、月くんの体の横に手をついた。


下から心配そうに見つめてくる月くんに、ニッコリ笑うと、



『緊張してきました。』



と苦笑いした。



つづく
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