L×キラ(短編集)

□甘い吐息
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今日も授業を終え、自宅へと戻る。


部屋に鍵をかけ、ベッドへと腰を掛けたが、そのまま後ろに倒れて寝転がった。


見慣れた天井が視界に入り、瞳を閉じる。


昨日の竜崎との行為を思い出して疼く体。


元々淡白な方なのに、竜崎の執拗い攻めが未だ体に残って、触ってもいない陰茎が緩く立ち上がる。


ゴソゴソと履いてるズボンを脱ぎ捨て、下着越しからやんわりと中心を握る。


『んっ……あっ、はっ。』


ビクンと震えて先走りが溢れる。


布越しがもどかしくて下着を脱ぐと、プルンと立ち上がる陰茎が現れる。


濡れそぼったペニスを軽く扱けば止め処なく零れる蜜。


こんな昼間から自慰に耽るなんてと考えると、羞恥心に頬が染まる。


でも動かす指は止まらなくて、クチャクチャと淫らな音をたててしまう。


竜崎の指を想像したら、急にゾクゾクと精液がせり上がってくる。


もう、イキそう…


僕はラストに向かって手を動かした。


――コンコン――


『!!!…何っ?!』


僕は今にも果ててしまいそうな陰茎の根元をギュッと握って、なるべく平然を装い返事をする。


『月〜。お友達が来てるわよ。流河さんだって。』


『あぁ、今行く。』


なんだよっ、もぅ…

どうして竜崎がここに…


僕はゆっくり握っていた陰茎を離して、慌ててズボンを履いてドアを開けた。


『りゅう…!!!』


玄関先で待っていると思っていた竜崎は、僕の部屋の前に居た。


『お邪魔します。』


既にしてるだろ!

とツッコミたくなる。


竜崎は僕の部屋に入るとキョロキョロと回りを見回した。


母さんはそんな僕達にニッコリ笑うと少し出掛けてくると一言残して出て行った。


と言う事は、竜崎と二人きり…


僕は無意識のうちに顔が赤くなるのを感じた。


何を期待してるんだバカ・・・


せっかく納まりかけていたペニスがピクンと揺れたのが分かった。


『まぁ、適当に座ってよ。』


僕は前を隠すようにベッドに座ると竜崎も真横に座った。


つづく
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