L×キラ(短編集)

□涙
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涙は喋らないけど、涙の中には色々な言葉が詰まってる。


そう思う僕は…


変なのかな…??



。。。。。。



言いたい事は沢山あるのに上手く言葉に出来なくて、目の前の男『竜崎』を困らせている。


ポロリポロリと零れ落ちる涙は、重力に負けて僕の頬を伝う。


『どうしたと言うのですか?』


竜崎は困った顔をして大きなため息をついた。


言葉を繋げられない僕は、ソファーに置いていたカバンを肩に掛けると、部屋を後にする。


隣に居たリュークは心配そうな顔をしたが、僕を気遣ってか何処かに消えて行った。


『ちょっと待って下さい。』


竜崎は慌てて僕を抱き締め、僕が帰ろうとするのを阻止する。


頬に流れる涙を竜崎の長い指で拭われ、目尻にキスを落とされる。


震える指に竜崎の指が絡まり、しっかり握られる。


そして、そのままキスされる。


啄むようなキスから、激しいキスに変わる。


『んっ…ふ…ぁん…』


カクンと膝が折れて、ズルズルとしゃがみ込んでしまうが、尚も竜崎のキスが終わる事は無い。


僕は床に座り込んでしまったが、竜崎も一緒に座り込んで僕の口内を煽る。


『んっ……あっ…』


口唇から水音が鳴り、唾液が滴る。


力が入らなくなった僕はそのまま床へと押し倒された。


潤んだ瞳で見つめると、目蓋にキスされた。


目を瞑った事で、溢れ出した涙がまた新たに頬を流れ落ちる。


『泣かせる事したんでしょうね…すいません。』


竜崎はボソリと呟くと、僕の首筋に顔をうずめた。


『んっ…あっ、ふ…』


竜崎の舌が肌を滑りゾクゾクと背筋が痺れた。


はだけた服から、滑り込んだ竜崎の指が僕の胸の飾りに触れた。


『んっ…ふぁ…あっ…』


ピクンと身を捩り、竜崎にしがみつく。


固く尖った胸の飾りをクリクリと刺激され、一気に体温が上昇する。


頭がフワフワとしてきて、もっと触って欲しいと、胸を突き出してしまう。


完全に脱がされた服は近くに放置されていた。


竜崎は僕の胸の飾りを口に含んで転がした。


『あっ!!んっっ!!』


強い刺激に大きな声が出て、思わず手で自分の口を塞ぐ。


『声…聞かせて下さい…』


『あっ…!んぅ…!!やぁ…!!』


竜崎の低い声が耳元で聞こえ、背を仰け反らす。


ビクビクッーと体が震えて、僕は抑えられずに喘いでしまった。


つづく
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