L×月(短編集1)


□喧嘩
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竜崎が、何度も僕の事をキラって言うから、ムカついちゃって思い切り殴ってしまった。



『あっ。。』


とっさの行動で殴ってしまったけど、やっぱり暴力は良くない。。


竜崎も仕返ししてくるかなって身構えたけど、口唇から出てる血を指で拭き取ると、
そのまま何事もなかったようにソファーにいつもの座り方で座った。



気まずい。。。



シーンとする、部屋の中。


僕は悪くないもん。

竜崎が、僕の事キラってゆうから悪いんだもん。


僕も、少し離れてソファーに座る。


仕返しもしてこないし、話しかけてもこない。



なんか、僕が悪いみたいじゃないか・・・



『おい。竜崎。なんか言ったらどうなんだ!』



『・・・』



『竜崎ってば!』



『・・・』



『ねぇ!』



『・・・』



何を話しかけても、無視。。。



だんだん悲しくなってきて、涙が出てきた。



僕の瞳から、涙の雫がひとつ、またひとつと流れる。


すると黙ってた竜崎が、口を開いた。



『月くんを、傷つける事を言ってしまい、すいません。
でも、傷つけてしまったからこそ、殴り返さなかった事も解ってください。』


竜崎・・・



『僕も、殴ってごめん。』


そういうと、竜崎に抱きついた。


竜崎は、優しく抱き締めてくれて、頭を撫でてくれた。



竜崎の心臓の音がする。



なんだか、張り詰めてた空気が一気に穏やかになって、僕は竜崎に抱きつきながら寝てしまった。



竜崎は、ふぅと一つため息をすると、


『ワタリすまない。毛布を取ってきてくれ。』


『はい。かしこまりました。』


竜崎は、自分に抱きついて眠る月に毛布を着せると自分も一緒にソファーに沈んだ。


『月くん。泣かせてしまってすいません。』


そう言うと、目尻に優しくキスをした。



おしまい



月は竜崎の事を大好きで仕方ないんですね(笑)
捜査本部に、他の人が全く居てない事には、触れないでね(汗)
 

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