L×月(短編集1)


□おやすみ
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『今日はもう、寝ようっか』


月は、伸びをして竜崎に聞いた。



『そうですね。でも私、もう少しだけ調べたい事があるんです。』

少し困ったように言われた。



『僕、全然平気!まだ眠たくないし。なんか、目が冴えてきちゃった。』



ぐっと、アクビをがまんして、そう答える。



『そうですか。すいません。早く終わらせますね。』


すまなさそうに、答える竜崎に、気を使わせない様、ニッコリ微笑んだ。



僕は、ソファーに座ると竜崎を見た。



何やら、真剣にパソコンとにらめっこしてる。



その姿はとてもかっこいい。



不意に、すごい睡魔に襲われる。



ダメダメ。



竜崎は、お仕事中。



迷惑かけちゃいけない。



『月くん。ソファーで良ければ横になってて下さいね。』



眠そうにしてる月に気を使ってか、竜崎がそう言ってくれた。



『本当?いいの?別に眠たくないけど、じゃあ少し横にならせてもおうかな。』


ゆっくり、ソファーに寝転がる。



すると、すぐにまぶたが降りてきて、すぅすぅと僕は寝てしまった。



『月くんは、強がりですね。』


竜崎は寝室から毛布を取ってくると、月にかけてやる。


月はうれしそうに、くるまった。



竜崎は再度椅子に座るとパソコンと向き合った。



『クシュン。』

月が小さくくしゃみをする。



『・・・』



竜崎は、月が風邪を引いてしまうんじゃないかと心配になってきた。



『こんなに、気になってしまっては、集中できませんね。』



竜崎は自分の頭をコツンと叩くと、パソコンの電源を落とした。



月がソファー寝てる側に座る。



すやすやと気持ち良さそうに寝てる。



『あなたが風邪を引いてしまっては、困ります。』



そういうと、竜崎は月を姫だっこした。



『お姫さま。ベッドまでお連れします。』



そういうと竜崎は月のまぶたにキスをした。



月は、夢心地にふわふわと雲の上に居るような夢を見た。



それは、竜崎に姫だっこされてた時の優しい揺れだった。



おしまい


最後なんか、物語風に終了(笑)
月は、竜崎の為に起きてるつもりだったが一瞬で爆睡。
竜崎の心配性は、毎度の事です(笑)
 

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