L×月(短編集1)


□スイートクッキー
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今日は、バレンタインデー。


竜崎にプレゼントを渡す為に、チョコクッキーを作ってる最中なんだ。



竜崎は別室に居てるんだけど、僕がクッキーを作ってる事は、もちろん知ってる。


ワタリさんは監視も兼ねて、手伝ってくれてるんだ。



料理は、苦手じゃないけど、さらに美味しい物を作りたい。


喜んでくれるといいな。



竜崎はお菓子に、うるさそうだからちょっと心配だけど。。


でも、僕なら出来る!!



実は、ワタリさんに隠し味にどうぞって小さな液体の小瓶を渡してくれた。



これは、なんと惚れ薬らしい!!


食べてすぐに、見た人の事を好きになるらしい。。


効力は1時間しかないらしいけど、やってみる価値はある!



僕の事を好きな竜崎って、どうなるんだろぅ。


なんか、ワクワクしてきちゃった。



僕は、クッキーの生地に刻んだチョコを入れて、魔法の液体をちょこっとだけ入れた。



『・・・』



ちゃんと、効くのかな。。。


ワタリさんは、どっかに行ってしまって分量がわからない。



効果が無くても困るし、僕は少し多目に入れた。


液体からは、甘い香りが漂う。



生地はハートの形にしてオーブンに入れた。


後は、焼き上がりを待つだけ。


竜崎は、何してるのかな?早く、クッキー食べてほしいな。



『月くん、愛してます。』

って、両手掴まれて言われたらどうしよう。。

『お菓子作り、意外と上手なんですね。一生、私に作ってください。』


とか、言われたりして〜。。


えへへ。照れちゃうな。。


ぼーっと、妄想にふけっていたら、オーブンから出来上がりの『チンッ。』って音が鳴り響いた。



ドキッと心臓が飛び跳ねる。



慎重にオーブンから、クッキーを取り出すと、バッチリ完璧に出来ていた。



さすが、僕!!


可愛いラッピング箱に入れる。



後は、竜崎に渡すだけだ。


ちゃんと、出来てるかな〜。

味見してみよう。



僕は、少し形が悪かったクッキーを手に取って口に入れようとした。



『うわぁぁぁぁ〜。危ないっ。』


自分で食べそうになった。


つづく



バカすぎ月。

1000キリリクの渚さんから、甘々のリクエストもらいました。
超甘々、行きま〜す。
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