L×月(短編集1)


□Happy Birth Day 前編
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朝から、竜崎が居ない。



何処にいっちゃったんだろぅ。。


今日は、僕の誕生日なのに・・・


今日は、竜崎にワガママいっぱい言って甘えようと思ってたのに。。。


今日も1日、お仕事忙しいのかな。。


『はぁ〜。』


僕は、大きくため息すると、服を着ようとベッドから降りた。


洋服に手をかけると、いつもの服じゃない。


???



そこには、ヒラヒラでレースのカーテンのような、真っ白なネグリジェみたいな物がが置いてあった。


???


どうして、こんな服なんだろぅ。


いつもの僕の服が無いし、竜崎も居ないし、今は裸だし・・・


まぁ、仕方ないかぁ。。


裸よりマシだし、僕はとりあえずソレを着る事にした。


簡単なドレスのようなソレは、全部レースで出来ており、触り心地がとても良い。


足首まである生地は、先端がヒラヒラとしていて、おとぎ話に出てくるお姫様の服みたいだ。



僕は、鏡の前でクルクルと回ってみた。


レースがヒラヒラと揺れてとても可愛らしい。


鏡の前でニコッと笑ってウインクしてみる。


『・・・』



僕って、めちゃくちゃ可愛い!!


なぜかテーブルにあった、リップクリームをつけてみる。


ほんのり色づく薄いピンクは、口唇を際立たせた。



チュッとキスする、真似をすると自分でもドキドキするくらい、美しい。


『さすが、僕だっ!』


誰も居ないが、僕は小さくガッツポーズをした。


まあ、下着を着けてないので、下半身がスゥスゥして変な気分だけど、あんまり気にしない事にした。



。。。。。



『月くん、すごく可愛いです。』



竜崎は、監視カメラから月の行動を一部始終見ていた。


初めは、怒り出して服を着ないかと思ったが、意外にあっさり服に身を包んでくれてホッとする。


しかも、リップクリームまで塗ってくれた。


今日は、月くんの誕生日。。


ゆっくり一緒に過ごしましょうね。



竜崎は、タキシードをビシッと着ると、月が居る寝室に向かった。



つづく


何の迷いもなく、女装し出す月(笑)
今から竜崎なりに、月のバースデーを祝うみたいです(笑)
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