L×月(短編集1)


□優しい時間
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今日はホワイトデー。



僕は、バレンタインの日、竜崎にチョコクッキーあげたんだけど、お返しくれるのかな??



ふふふっ。



めちゃくちゃ、楽しみだな。。。



『月くん、ちょっと良いですか?』



竜崎に、声をかけられた。


えへへ。お返しかな。。。

あんまり、がっつくと格好悪いし、



『何?どうしたの?』


と、平然を装って返事をした。



『バレンタインのお返しをしたいんですが、何をプレゼントしたら良いか、分かりません。
一緒に買い物でも行きませんか??』



『えっ??ホント?』



嬉しいなぁ・・・



『僕は、なんでも良いんだけど、竜崎がそう言ってくれるなら、一緒に行きたいな。』



ふふっ。竜崎とデートだ。


『手錠は、はめませんが、逃げたりしてはダメですよ。』



『うん。もちろん、大丈夫だよ。逃げたりしないから。』



『プレゼントは、選んで頂いていいですよ。何を選んで頂いても結構です。』



えっ、何買ってもらおうかな〜。

僕も、もうすぐ大人の仲間入りだし、ちよっと高い財布とか?


うーん。


ちょっと、お洒落な時計とか?


うーん。



何がいいかな。。。



そうだ、あれにしよう。。


竜崎と一緒にお買い物。


二人で百貨店に行った。


いろんな店がある中、僕が入ったのは肌着売り場。



『月くん、エッチな下着でもほしいんですか?』



と、爪をかじりながら聞いて来たので、



『まさか、僕がほしいのはコレだよ。』



僕が、選んだのは肌触りの良い、パジャマ。



『えっ?こんなので良いんですか?』



ビックリしたように言われる。



『色違いのを2つほしいんだ。』



『分かりました。』



竜崎は、カードで精算を済ませると、どうぞとパジャマが入った袋をくれた。



『ありがとう。』



僕は、それを受け取ると大事に抱えた。



『ねぇ、レストラン街に行こうよ。
喫茶店で、休憩しようよ。美味しいケーキもあるよ。』



『いいですね。休憩しましょうか?』



僕達は、エレベーターに乗り込んだ。



つづく


二人でデパートに買い物。次は甘々(笑)
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