L×月(短編集1)


□チョコレート
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なんか、今日はちょっと疲れちゃったなぁ。。



テーブルを見ると、お菓子が散乱してる。



竜崎は、ワタリさんの部屋に行ってて今は居てない。


僕は、テーブルにあったチョコレートを1粒取ると、口の中に放りこんだ。



そのチョコは、舌の上をでフワッと溶けた。



めちゃくちゃ、美味しい!!

甘い物は苦手だけど、疲れてるせいか、すごく美味しく感じた。



僕は、手が止まらず、3粒も食べてしまった。


すると、部屋の扉が、ガチャっと開いて竜崎が戻ってきた。



慌てて、食べるを止めて、テーブルから離れた。



竜崎は、すぐさまテーブルを見ると、


『・・・チョコレート減ってますね。大事な私のチョコレート、月くん食べました?』


竜崎が、低い声で怒って聞いてきた。



『えっ?!食べてないよ。僕、知らないよ。』


と、慌ててウソをついた。

小さなチョコレートを3粒食べただけなのに、鋭いな。。



『・・・そうですか。』



竜崎は、何か言いたそうだったが、黙ってソファーに座った。



正直に言った方が良かったかな?


竜崎、すごく怒ってたから、恐かったんだもん。



『竜崎、喉乾いてない?僕、ココアか、紅茶か、何か入れてこようか?』


僕は、機嫌を取ろうと竜崎にそう言った。



『別に結構です。』


竜崎は、こっちも見ずテーブルのお菓子を食べてる。


『竜崎、肩とか凝ってない?良かったら、揉もうか?』



僕は竜崎に近づいた。



『凝ってませんし、大丈夫です。』


少し、キツめに断られた。


チョコレート食べた事、絶対バレてる。



竜崎、めちゃくちゃ怒ってるし、どうしよう。



『あのっ、りゅう、』



『一体、なんですか。うるさいですね。』



ビクっと、僕の体が飛びはねた。



竜崎に嫌われちゃう。
どうしよう。
チョコなんか、食べなきゃ良かった。



『りゅう、ごめんなさい。竜崎のチョコ3粒食べちゃいました。ウソついて、ごめんなっ、さっ、いっ。』


僕は、正直に謝る事にした。

僕は、竜崎の前に起立をしたまま、頭を下げるとポタポタと、涙が床に落ちた。


『ぼくっ、同じの買ってくるし、キライにならないでっ。ごめんなさいっ。』



つづく


ウソつき月
竜崎怒りすぎ(笑)
次は、いつも通り甘々。
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