L×月(短編集2)

□睡眠不足
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私は月くんを抱き上げ寝室に向かった。



私は全く眠たくなかったが、月くんを一人で寝かせるのは可哀想だったので一緒に横になることにした。



『りゅ…んぅ…』



月くんの口から寝言が発せられる。



私の名前を呼ぶ月くんに、ニッコリ笑うと、



『りゅうが、何ですか?』


と、聞いてみた。



寝言に話しかけるのは、良くないのは知っていたが続きが聞きたかった。



『好き…』



『・・・』



私の顔が益々ニヤニヤする。



『どのくらい好きなんですか?』



『いっぱいだよ…すぅすぅ。』



『・・・』



月くんは、寝ていても可愛いんですね。



私は月くんの頬にキスをすると、いつの間にか一緒になって眠ってしまった。



。。。。。。。



耳元で泣き声が聞こえる。


私はゆっくり瞳を開いた。


『んっ??月くんどうしたんですか?怖い夢でも見たんですか?』



私は月くんを抱き締め、よしよしと頭を撫でた。



『今日は仕事頑張るつもりだったのに…』



喉を詰まらせながら、ポロポロ涙を流す月くんに、ニッコリ笑うと、



『沢山、手伝って頂いて、とても助かりましたよ。泣かないで下さい。』



私がギュッっと抱き締めると、月くんが口唇を寄せて来たので、キスをした。



『んはぁ…あんっ。』



月くんの口から甘ったるい声が漏れて、抑えが効かなくなりそうになる。



ゆっくり口唇を離すと、月くんの口唇はしっとりと濡れていて、思わずゴクッとツバを飲み込んだ。



『いっぱい寝たから仕事がんばる。』



月くんがガッツポーズをとった。



可愛い態度に思わず笑ってしまう。



『その前にお腹空いてませんか?昼食にしませんか?』



『そういえば、お腹空いた…』



お腹を撫でながら、月くんが私を見つめる。



『ワタリと一緒に美味しい物を作りませんか?』



私は月くんの手を取り、キッチンへ向かった。



ワタリと私と月くん。



3人で、昼食を作った。



私には甘いデザート、ワタリと月くんには、あっさりしたパスタ。



3人でワイワイと取る食事はサイコーです。



おしまい


最後はラブく終了(笑)
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